流路変更日記 3.5

 自分の加害行為について

私は治水技術をコミュニケーションの一つとして捉えている。

歴史的に水害の多かった日本の治水技術は、

人と自然との対話の積み重ね。

近年では川の生態系を守り多様性をつくる為にも利用されており、その場の環境を大きく変える力を持っている。

何かを変える行為はモノを創造するのと同じように楽しい事であるが、今の状態に愛着や誇りを持ってその場で生きているものにとって加害行為になりえる。

だから自分の意思を持って変えるなら自分の行為によって起こったことを全て考え受け止めたいと思った。

でも自分が加害者になることへやそれを直視する恐怖から何も動けなくなった。

今は川堀りを離れて用水路で一人遊ぶ。







誰にも害を与えず一人で生きていくことはできないのに。


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